3.loveとlikeにあたるフランス語は?
ご存知のように、英語ではloveとlikeを区別しますね。でもフランス語ではどちらもaimerという動詞を使いますので、これが「好き」の意味にも「愛してる」の意味にもなります。強い愛情をあらわすか、そうでないかは、一緒に使う副詞や文脈で判断します。この動詞を使って例を挙げてみましょう。フランス語の動詞は主語によって変化するので、aimeというスペルになっています。
Je t'aime.(ジュ テーム) (君を)愛してる
これがもっとも愛情深い表現です。英語のI love you.に相当します。
Je t'aime beaucoup.(ジュ テーム ボクー) (君が)大好き
beaucoup「たくさん」という副詞がついていますが、対象が人の場合、この表現はJe
t'aime.より意味が弱まり、恋愛感情なしに「大好き」という意味になります。
Je t'aime bien.(ジュ テーム ビヤン) (君を)好き
bienは通常「とても」という意味の副詞なのですが、Je t'aime.につける場合には強めにはなりません。「嫌いじゃない」程度の軽い「好き」の意味になります。
「大好き」をあらわす別の動詞として、adorer(アドレ)もあります。これはaimerを強調して「熱愛する」という意味になります。
Je t'adore.(ジュ タドール) (君が)大好き
4.「愛してる」「君を愛してる」「あなたを愛してる」「僕は君を愛してる」「私はあなたを愛してる」の違いは?
これらはすべて、Je t'aime.でOK!まず日本語をよく考えてみましょう。単に「愛してる」というのは「誰が」「誰を」愛しているのでしょうか?言葉にはあらわれていませんが、「私が」「君を(あなたを)」愛しているということですよね。フランス語では基本的に、文章として成立するためには主語が必要です。ですから日本語では隠されている「私は(僕は)」を必ずつけなくてはなりません。同様に、誰を愛しているのかも明確にする必要がありますので、「君を(あなたを)」にあたる言葉が必要です。
次に、「君を」と「あなたを」の違いですが、実はこれはちょっと厄介です。「君を」のほうは、te(この場合t'と省略される)でよいのですが、「あなたを」のほうは考え方によります。「君を」が、男が女に向かって言う場合、「あなたを」が、女が男に向かって言う場合、と考えるなら、どちらもまったく同じJe t'aime.になります。一方「あなたを」が、尊敬をこめた丁寧な言い方だと考えるなら、Je vous aime.(ジュ ヴゼーム)と変わってきます。ただし、これは日本語の丁寧語にあたるわけではありません。説明が難しくなりますが、フランス語では、相手が自分にとって親しい間柄か、そうでないかによって、英語のyouにあたる言葉を使い分けるのです。もうお付き合いしている相手なら、当然親しい間柄ですから、その場合は日本語でどうであろうと、フランス語ではすべてJe t'aime.です。Je vous aime.を使うのは、現代では、まだ打ち明けられない相手、まだ親しくなっていない相手に思い切って告白するときくらいでしょうか。
5.花占い
マーガレットの花びらを一枚一枚むしりながら、「好き」「嫌い」「好き」「嫌い」というふうに言う、花占いがありますね。あれのフランス語版です。あなたの恋の行方を占いながら、フランス語もちょっと覚えてみませんか?日本語ですと確率5割なのでドキドキしてしまいますが、フランス流なら嫌われる確率は20%です(笑)
Il m'aime (イル メーム) | 彼は私を好き | |||
un peu (アン プー) | ちょっと | ←ここからむしりはじめます | ||
beaucoup (ボクー) | とても | |||
passionnémet (パスィオネマン) | 情熱的に | |||
à la folie (ア ラ フォリ) | 気も狂わんばかりに | |||
pas du tout (パ デュ トゥー) | ぜんぜん(好きじゃない) |
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