Keep On Rockin'

"G sus4/D"でビートルズ曲の代表的なコードをご紹介しましたが、それは私の音楽ライフの原点がビートルズだからなのです。ビートルズの出現は、それまでのポピュラー音楽に対する私の既成概念を一変させてくれました。一種のカルチャーショックと言ってもよいかも知れません。現代では珍しくもなくなりましたが、楽器を演奏しつつ歌う(しかもヴォーカル担当が一人ではない)こと、自分たちで作詞作曲すること、リズムやメロディー、すべてが新鮮でした。それ以来私は、日本の「ニューミュージック」や「グループサウンズ」と呼ばれる音楽にはまった時期もありましたが、一貫して海外のロックを聞き続けてきました。

「日本人なら日本のロックを聞け」という意見もありますが、どうしても海外のものより魅力のあるものには思えないのです。「英語だと歌詞がわからない」と主張する人もいます。気持ちはわかりますが、私の感覚では「ロックは英語の歌詞でこそ」なのです。それは例えば、演歌を英語で歌ったらピンとこない、というのと同じ感覚です。語尾が強く、音節のひとつひとつがはっきりしている日本語が、西欧風のメロディーにはどうしても乗りにくいというのは事実でしょう。ですから、伝統的な日本語の発音を崩してしまったサザンオールスターズの桑田佳祐やミスター・チルドレンの桜井和寿の歌い方は、ロックと日本語の融和点を見つけた結果の現われと言えるのではないかと思います。

「ロック」と言ってもジャンルは様々ですが、私の最も好きなのはイギリス・アメリカの70年代、80年代のハードロックです。ブルースが根底にあるもの、エレクトリックギターが印象的なものが基本ですが、ヴォーカルの声質も見逃せない要素です。チープなトランジスタ・ラジオでばかり音楽を聞いていた時代には、ギターの音もベースの低音もよく聞こえませんでしたから、ヴォーカルは曲の好悪を決める重大な要素でした。以下に私の好きなミュージシャンを挙げたいと思います。

バンド
クリーム (Cream, 1966-68)エリック・クラプトンが在籍したことで有名な、ギター、ベース、ドラムの3人からなるイギリスのスーパーロックトリオです。
ディープ・パープル (Deep Purple, 1968-)ハード・ロックの元祖と言われるギタリスト、リッチー・ブラックモアのヘヴィなギターと、ジョン・ロードのハモンドオルガンの掛け合い、黄金の第2期のヴォーカリスト、イアン・ギランのセクシーな歌声で有名なイギリスのバンドです。
サンタナ (Santana, 1968-)現在も現役で活躍中のギタリスト、カルロス・サンタナ率いるラテンロックバンドです。キーボーディストのチェスター・トンプソンが加入してから、ますますタイトなバンドになったと思います。ライブの楽しさも格別です。
ZZトップ (ZZ Top, 1970-)ギター、ベース、ドラムの3人からなる、テキサス魂あふれる息の長い現役トリオバンドです。ギタリストとベーシストの長い顎髭に象徴される異様な風貌や、ど派手なデザインのギターとベースも目を引きますが、演奏に関しては「ドライビング・ブギ」と呼ばれるノリのよさが特筆ものです。
ドゥービー・ブラザーズ (Doobie Brothers, 1971-)ウエスト・コースト系アメリカン・ロックの典型です。メンバーの移動が激しいバンドでしたが、私はマイケル・マクドナルド加入前の作品が好きです。
デフ・レパード (Def Leppard, 1978-)80年代にビッグヒットを連発したイギリスの現役バンドです。傑出したプレイヤーがいないかわりに、楽曲のよさとハーモニーの美しさが特徴です。ちなみに、私のハンドルネーム「てふママ」の「てふ」はこのバンド名から来ています。
ヴァン・ヘイレン (Van Halen, 1978-)停滞した70年代後半のロック・シーンに衝撃を与えたバンドです。エドワード・ヴァン・ヘイレンの華麗なるライトハンド奏法はその後のギターシーンに大きな影響を与え、また、ロックの申し子のようなヴォーカリスト、デヴィッド・リー・ロスが人気を集めました。
ボン・ジョヴィ (Bon Jovi, 1981-)説明の必要がない大物バンドですね。
メタリカ (Metallica, 1981-)メタルに分類されるバンドのうちで、楽曲のよさから唯一好きなバンドです。
ガンズ・アンド・ローゼズ (Guns N'Roses, 1985-)90年代はじめにアメリカ中の若者を熱狂させたバンドです。ヴォーカルのアクセル・ローズのカリスマ性と、ギターのスラッシュのパワープレイが印象的です。スラッシュが脱退した今となっては興味がなくなってしまいました。
ギタリスト
エリック・クラプトン (Eric Clapton, 1945-)歌手として認識されている現状がいまだに信じられません。クラプトンは私の中では永遠にギタリストです。デレク&ドミノス時代が一番好きです。
カルロス・サンタナ (Carlos Santana, 1947-)泣きのギターとして日本人に人気の高いギタリストですが、あの独特のトーンと、真似できないラテン・テイストは、聞いていると幸せを感じます。
デヴィッド・ギルモア (David Guilmour, 1947-)プログレッシヴ・ロックの元祖ピンク・フロイドの2代目ギタリストです。ストラトでのブルース・ロックではもっとも美しい音を出す人だと思います。
ビリー・ギボンズ (Billy Gibbons, 1949-)ZZ Topのギタリストです。速弾きをするわけでもなく、お得意のフレーズが延々と続くだけなのに、なぜこんなにカッコいいのでしょう。一番の憧れです。凄みの聞いたヴォーカルもGood !
ゲイリー・ムーア (Gary Moore, 1952-)なんといっても、パワー炸裂のギター・ソロはため息が出ます。
スラッシュ (Slash, 1965-)レス・ポールをもっともカッコよく、もっともいい音で弾くギタリストだと思っています。
スティーヴィー・レイ・ヴォーン (Stevie Ray Vaughan, 1954-90)ジミ・ヘンドリックスの一番の後継者とされていたブルース・ロック・ギタリストです。そのパワーあふれるプレイはジミ・ヘンを超えるかとまで言われていたのに、不慮の事故で若くしてこの世を去ってしまいました。
リッチー・サンボラ (Richie Sambora, 1959-)ボン・ジョヴィのギタリストとしての貢献度ばかりが注目されていますが、あの男っぽいプレイスタイルが私は大好きです。歌も実にうまい。

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