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Ballet sans musique
日時: 2008/10/25 17:39
名前: クルツ

てふママさん、こんばんは。
久しぶりに質問をいたします。
L=F・セリーヌのバレエ台本などが収録された本の題名にこんなのがあります。

Ballet sans musique, sans personne, sans rien

わかるようでわかりません。辞書で調べたかぎりでは成句や慣用的ないい廻しとして記載されていませんでした。personne や rien をどう取るかというところで、すっきりしなくて困っております。
「音楽なし、人物なし、つまらないことなしのバレエ」と読むのは personne や rien を普通名詞として扱った場合ですけれど、それをこんどは否定の意味を持つ不定代名詞とみなせば意味がひっくりかえって「音楽なしの、誰やら出て来て何くれと起こるバレエ」みたいなことになるのでしょうか。教えて下さい。

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Re: Ballet sans musique ( No.1 )
日時: 2008/10/25 18:13
名前: てふママ

クルツさん、こんばんは。

これは、きわめて素直に解釈すれば「音楽なし、誰もおらず、何もなしのバレエ」という意味ではないでしょうか。personne と rien は、不定代名詞です。これらの不定代名詞をsansと組み合わせた場合、ニュアンス上は ne と組み合わせた場合と同じことになりますので、「誰やら出て来て何くれと起こるバレエ」の意味にはならないはずです。
Re: Ballet sans musique ( No.2 )
日時: 2008/10/25 22:17
名前: クルツ

ご返信拝見。
やっぱりそうなりますか。ぼくもはじめはそんなふうに読んでいたのですけれど、へんに詮索して妙な方向に出て行ってしまったようです。普通名詞としてとれば、rien は無、ないしつまらいことという訳語に該当するものとして前段のように「つまらないことなし」とあとから考え、また、不定代名詞とすれば「sansと組み合わせた場合、ニュアンス上は ne と組み合わせた場合と同じこと」になると素直に思い至らず、意味としては ne rien に sans がくっつた形と誤解して、否定の否定になるのかと勘ぐった次第です。この場合 sans が ne と同等の働きをしているというふうにうかがってすっきりしました。
どうもありがとうございます。
またよろしくおねがいします。

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