トップページ > 過去ログ > 記事閲覧
un rat averti en vaut deux
日時: 2009/07/02 15:14
名前: 極楽とんぼ

初級文法を終えて、少し挑戦しようとしたら、早速つまずいてしまいました。

Ann Rocard 著 Le Secret du Mont-Saint-Michel の第1章の文です。

Il était connu à des lieues à la ronde... et il s'en réjouissait car un rat averti en vaut deux, disait un proverbe connu.

を était connu を受動態とみて、

「彼はいたる所でネズミたちに知られていて、そしてそのことを喜んだ。なぜなら、警告された一匹のネズミは二匹に相当すると知られたことわざは言うのだから。」

と解釈しました。後の文が

"Un rat averti en vaut deux ? miaulait Dagobert dans son crâne de chat. Tant mieux pour moi ! Portion double à chaque repas..."

とあるからです。しかし、白猫のダゴベールが間違って受け取って、私も同じではないかと思い始めました。

フランスの小学生の読者は知っているのにと、私は笑われているように感じます。

”un rat averti en vaut deux” にどんな意味があるのかご教示ください。

梅雨の時期、ご自愛ください。

Page: 1 |

Re: un rat averti en vaut deux ( No.1 )
日時: 2009/07/02 22:16
名前: てふママ

極楽とんぼさん、こんばんは。

何がおわかりにならないのか、よくわからないので、的をはずした説明かもしれませんが…

"Un rat averti en vaut deux.”の元になっている諺は、"Un homme averti en vaut deux."「経験を積んだ者は二人分の力を持つ→何事も慎重にやるに越したことはない」ですね。avertiはこの場合、「経験や知識の豊富な」という意味です。それをもじって、hommeをratに置き換えているのですね。

そして、"Un rat averti en vaut deux."を字義通り解釈すれば、「事情に通じた一匹のネズミは、二匹に相当する」という意味にとれますから、ダゴベールの名が轟いているということは、ネズミたちが「事情に通じている」ことになり、つまり自分が有名だと、ネズミを食べるときに、一匹を食べても二匹を食べたことになるとダゴベールは解釈し、それで喜んでいるのですね。ダゴベールは、諺を正しい意味にとらず、自分に都合のよいように理解してしまうのです。
Re: un rat averti en vaut deux ( No.2 )
日時: 2009/07/04 13:05
名前: 極楽とんぼ

てふママさん
誠にありがとうございました。

実は、質問メールがタイムアウトにあって、尻切れトンボのメールになってしまいました。

本文が分からないので、ネットで調べていたら、ある小学校と思われるサイトに当たり、

Un homme voulant traverser un pont voit une pancarte : "Ce pont ne peut supporter que 80kg".
L'homme pesant 70kg traverse alors le pont. Tout à coup, le pont s'écroule pourquoi ?
Réponse : Car un homme averti en vaut deux !

という文章に当たり、日本のことわざ「石橋を叩いても渡らない」に当たるのかと思ったのですが、し
っくりしないので質問いたしました。

私は、averti を avertir の過去分詞と取り動詞の意味から考えて、形容詞と見なかったので間違った
ようです。

Page: 1 |