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「de+不定詞」「que+節」の代理語le/en
日時: 2010/07/13 01:15
名前: 嘆きの壁

こんばんは、 
毎日が蒸し暑いですね!
さて、また分からない事が出てきましたのでよろしくお願いいたします。

文法書(フランス文法集成)によれば「de+不定詞」「que+節」の代理語をle/enにするかの選択ついてですが、動詞が名詞も不定詞も補語に取れるのであれば、「de+不定詞」を名詞に置き換えたときに名詞の前に前置詞がないか、deがあるかどうかで判断できると書かれています。
この説明が微妙に理解できないので教えてください。

Ex.1: 
Je vous defends de sortir.→je vous le defends.
je vous defends le tabac.→je vous le defends.
この例文は、不定詞sortirがdeで導かれていても代理語は中性のleになる。defendreは「他動詞+名詞」という補語をとるからですね?

Ex.2:
Je doute qu'il vienne.→J'en doute.
Je doute de son succes.→ J'en doute.
こちらの場合は「自動詞+de+名詞」であるのでenに置き換えられ、「que+節」部分は必然的にenで代理できるのですね?

では、次の場合(Ex.3)、
On ne peut pas interdire aux gens de voter.は
ON ne peut pas le leur interdire.と思いますが宜しいのでしょうか?つまり、
interdireは「他動詞+名詞」のかたちをとるから。(Interdire un film)

ところが、あるフランス人によれば、interdireはinterdire qn de faire qchもあるので、この文は
On ne peut pas les en interdire.となりうるとの説明でした。

Ex3のle leurは間違っているのでしょうか?

文法書の解釈についても、間違っているのでしょうか?
よろしくお願いいたします。


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Re: 「de+不定詞」「que+節」の代理語le/en ( No.1 )
日時: 2010/07/13 09:15
名前: てふママ

嘆きの壁さん、こんにちは。
2度に分けますね。

Ex.1, Ex. 2については、お考えの通りでよいと思います。ただ、代名詞全般の解説については、私は様々な文法書の記述が必ずしも妥当だとは思っていないのです。

例えば、「Je doute qu'il vienne. はJ'en doute.と置き換え可能である」という考え方は、入門文法の段階としてはそれでよいのですが、本来は「J'en doute.という文がある。これを、代名詞を使わずに詳述すれば、Je doute qu'il vienne.という意味である」という論理の順番が妥当であると、私は考えています。

ですから、<この場合は、douterという動詞はdouter de... の形で用いられるので、「私はそれを疑っている」は、J'en doute. で表すことができる。→で、このenは何かというと、話題に既出の事項を指す、つまり「そのこと(それ)を」に当たる。→では、「そのこと(それ)」とは何かというと、名詞である場合はdouter de+名詞であり、文や節である場合はdouter que+接続法である。>という順番で考えるべきだと思います。始めにJe doute qu'il vienne.ありき、ではなく、始めにJ'en doute.ありき、なのです。
Re: 「de+不定詞」「que+節」の代理語le/en ( No.2 )
日時: 2010/07/13 09:18
名前: てふママ

余計なことを長々前置きしてしまいましたが、Ex. 3については、どちらも可能です。
On ne peut pas interdire aux gens de voter. と On ne peut pas interdire les gens de voter. の両方が可能なので、そういうことになるのですね。前者のほうが頻度が遙かに高いと思います。

類似の文をネットで探してみましたが、ニュースのタイトルに、"On devrait interdire aux femmes qui travaillent d'avoir des enfants !"というのがあり、このニュースについてのコメント文には、"il faut le leur interdire"という表現がありました。

文法書はinterdire à qn. de+inf. だけを念頭に置いているので、そういう説明になったものと思われます。その限りにおいては、正しいわけです。interdire qn. de+inf.は、普通辞書に解説・用例が載っていないので、文法書には載せなかったのでしょう。

お知り合いのフランス人の方は、意味がほとんど同じなので、On ne peut pas interdire les gens de voter. のほうを前提として、On ne peut pas les en interdire.と言える、とおっしゃったのではないでしょうか。厳密にOn ne peut pas interdire aux gens de voter.を置き換えたわけではないと思います。
Re: 「de+不定詞」「que+節」の代理語le/en ( No.3 )
日時: 2010/07/13 09:47
名前: 嘆きの壁

てふママさん、

こんにちは!
解答を待っていました!!
有難うございます。

文法書の解釈はよく分かりました。
Ex.3に関しても、2つの場合がありうるということがよく分かりました。
辞書に解説や用例が載っていないととても不安になります。
これで、もやもやがスッキリしました。ありがとうございました。

最後に、一般的にle/enの選択を考えるとき、どの動詞がそうなるのかは経験で覚えてしまうより仕方ないということでしょうか。つまり、星の数ほどある動詞を会話の時にいちいちEx.1または2のように考えている暇は無いですよね。
本当にフランス語は難しいです。でも、謎解きのように「遊ぶ」のであれば、それもまた面白いです。
これからもゆっくり、数々の「謎解き」を楽しんでいこうと思います。
また困った時にはよろしくお願いいたします。
本当に有難うございました。


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