英文中に引用された仏文についてA ( No.1 ) |
- 日時: 2012/08/16 23:29
- 名前: クルツ
- @ "et rappeler un Sexe aimable à l'estime qu'il se doit"
ここの rappeler は、un Sexe aimable を尊敬される位置に「立ち返らせる」という意味にとって大過ないでしょうか。また qu'il se doit の il ですが、これは un Sexe aimable の代名詞だと考えてよろしいでしょうか。そうだとすると、この部分の理解の仕方として、「愛のある性にしかるべき敬意を取り戻させる」というふうな感じになりますか。
A "si l'on offrait à ses yeux," ここの ses の所有主は on ということになりますか。un Sexe だとおかしいと思うのですが如何でしょうか。また、si 以下は全文から切れ目なくつづいていますが、on purrait 以下の全体にかかると見て間違いではないでしょうか。つまり、大枠で見ると「〜のような時代には、si 〜するなら、on pourrait 〜できただろう、とわたしは思った」という構造でしょうか。
B "d'après l'histoire" 推測するほかありませんが、この l'histoire は、歴史と訳すよりもおそらく伝記で語られた一連の物語といいますか、ペトラルカの来歴に含まれる経験のことを指しているように読めますが、てふママさんはどのように考えられますか。
長々と申し訳ありません。お時間のある折にご回答をいただけましたら幸甚です。よろしくお願い申し上げます。
|
Re: 英文中に引用された仏文について ( No.2 ) |
- 日時: 2012/08/17 09:19
- 名前: てふママ
- クルツさん、こんにちは。
春から仕事が非常にたてこんでいて、まったく何をする時間もとれなかったのですが、8月に入ってようやく落ち着いてきた次第です。
@ rappelerの取り方は、おっしゃる通りで問題ないと思います。ただ、qu'il se doit のil に関しては、日本語に訳すと変わらないのですが、非人称のような気がしました。ilがun Sexe aimableの代用と考えるのはちょっと無理のように思えるのです。comme il se doitという非人称表現がありますが、この類いの表現ではないでしょうか。文意ありきで判断するのは本末転倒ですが、「しかるべき敬意」という意味にもぴったり合致します。
A に関しては、お考えの通りと思います。
B のl'histoireは難しいですね。私の読んだ印象では、d'après l'histoire自体よく使う表現ですし、特にl'histoireを伝記に綴られたペトラルカの物語ととらなくても、「史実に基づいて」程度の軽い意味にとれば、結局ペトラルカの来歴を指すことになりますでしょう。これだけでは、何とも言えませんが、histoireを限定する要素が定冠詞だけということから考えても、「物語」ととるのは考えすぎのような気もするのです。
|
Re: 英文中に引用された仏文について ( No.3 ) |
- 日時: 2012/08/17 09:27
- 名前: てふママ
- まったく別の話ですが、先日この相談箱に多くのスパム投稿がなされました(新規スレッドではなく、既存スレッドに書き加える形で)。その際、当該スパム記事だけを削除しようとしたのに、スレッド全体が削除されてしまったケースがひとつあります。それがクルツさんご投稿のスレッドだったかも知れません(違うかも知れません)。たまたまバックアップをとっていなかった時期でして、消えたスレッドをログから復活させられず、大変申し訳ないことをいたしました。ご投稿内容が記載されているメールは残っておりますので、大量のメールの中から探し出せばそちらから復活させることが可能だと思います。もし、ご投稿で消えているとお気づきのものがあれば、何のテーマだったかお知らせいただければ幸いです。
|
Re: 英文中に引用された仏文について ( No.4 ) |
- 日時: 2012/08/18 21:38
- 名前: クルツ
- ご回答ありがとうございます。
Bの d'après histoire については、たしかに物語というのは違う気がしました。歴史にならって、〜愛の鑑を示す、というくらいの感じでしょうね。また@の il についてもおっしゃるとおりで、非人称で考えたほうがしっくりします。ご教示ありがとうございました。
てふママさんが別のスレッドを推薦されていた『ロベール・クレ仏和辞典』を購入しました。文法解説を熟読するつもりです。文法の基礎は何度学びなおしても、そのたびに教えられることがありますから。
削除されたスレッドの件、まだ確かめていませんけれど、『罪と罰』の仏訳についての一連の投稿がなくなっているようです。こんど時間のある折にもういちど確かめてみます。
それでは、またよろしくお願いいたします。
|