使役のfaire |
- 日時: 2013/02/09 01:19
- 名前: LMCP
- てふママさん、はじめまして。
初学者で、参考書等でフランス語を学習しているのですが、プチロワイヤル仏和辞典の文法解説にどうしても腑に落ちない部分があり、ご質問させていただきます。
プチロワイヤル仏和辞典1704ページ、使役のfaireの構文についての解説の部分です。 まず、不定詞が主語と目的語を伴った直接他動詞の時、 Elle a fait convaincre son père par son professeur. のように、son pèreは不定詞の目的語、par以下は不定詞の意味上の主語として働く、とあります。 そして、par以下を代名詞にする場合は間接目的語の形でfaireの前に置く、とあります。 一方、この構文で人称代名詞が二つある場合はいずれもfaireの前に置くが、二つの人称代名詞の結合が不可能な時、および二つを並べると意味が異なる場合には、不定詞の目的語に相当する人称代名詞を不定詞の前に置く、とあり、その例文が、 Ce malentendu l'a fait m'abandonner. 「この誤解のせいで彼は私を捨てたのだ」 (Ce malentendu me l'a fait abandonner.とすると「私が彼を捨てた」という意味になる) となっていました。
ここで質問なのですが、この例文において「彼」は不定詞の意味上の主語です。つまり、たとえば「彼」の名前がLouis、「私」の名前がMarieだとすれば、この例文は Ce malentendu a fait abandonner Marie par Louis. と書けるはずです。であれば、par以下を受ける人称代名詞はluiのはずで、上記の例文のl'はおかしいのでは、と思いました。すると、meとluiは並べられないため、「不定詞の目的語に相当する人称代名詞を不定詞の前に置く」ということで、 Ce malentendu lui a fait m'abandonner. とするのが正しいのではないでしょうか。 ここではなぜ直接目的語のl'が使われているのでしょうか、お教えください。もし、なにかもっと初歩的な誤解を私がしているようであれば、そちらをご指摘いただけると幸いです。よろしくお願いします。
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