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代名動詞の不定法(不定詞)について
日時: 2013/06/25 21:34
名前: Yurika

こんにちは、お世話になっております。はじめてお便りさせていただきます。フランス語初級者です。
独学でやっておりますが、最近、フランス語学習用のCDROMを購入して勉強しておりますが、その中で散歩に誘う表現があり”Voudrais-tu venir te promener?”という文がありました。辞書で調べるとvenir+不定法で「〜しに来る」という意味があるようで、「君は散歩しに来るのを望む?→一緒に散歩に行かない?」という意味だと思います。しかしvenir+不定法の文の形と考えれば”Voudrais-tu venir te promener?ではなく”Voudrais-tu venir se promener?”とvenirの後は不定法になるのが本当ではないのかと思ってしまいました。

ところが参考書や辞書を調べると次のような文例があり、前者の文は間違っていないのではないかと思いました。

@思い違いをなさっているようですが Vous devez vous tromper.
<プチロワイヤル仏和和仏辞典 システムソフト電子辞典より>

A我々は顧客を獲得しなければならない。Nous devons nous proncurer des clients.
<三修社 メモ式フランス語早わかりチェックテスト P97チェックテスト2(3) 解答P184>
   
これらの文から考えるとvouloirやdevoirなど英語で言う助動詞的な働きを持つ動詞の後に代名動詞の不定法を置く場合、再帰代名詞は人称に応じて変化させなければならないのでしょうか?

例えば次の文の場合
 Il est deja neuf heures. Les enfants doivent se coucher. もう9時だ,子供たちは寝なくてはいけない
主語をnous や vous に置き換えると こうなるのでしょうか?

Il est deja neuf heures. Nous devons nous coucher. もう9時だ,私たちは寝なくてはいけない
Il est deja neuf heures. Vous devez vous coucher. もう9時だ,あなた方は寝なくてはいけない
以上乱文申し訳ありません。御助言いただければありがたいです。

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Re: 代名動詞の不定法(不定詞)について ( No.1 )
日時: 2013/06/26 02:36
名前: てふママ

Yurikaさん、ようこそ。

結論から言いますと、Yurikaさんのご判断の通りです。
代名動詞を不定詞(不定法)として用いる場合、再帰代名詞(se)は、主動詞の主語の人称、または言外に想定されている動作主の人称に合わせなくてはならないという決まりがあります。
「言外に想定されている…」というのは、例えば
Il faut nous lever tôt. (私たちは早く起きなければならない)
というような文のことです。この文では主動詞の主語は非人称のilですから、これに合わせるのではなく、「起きる」という行為をする動作主「私たち」の人称に合わせます。
「寝なくてはいけない」の例文の場合、まったくYurikaさんがお考えになった最後の2文のようになります。

「散歩するのが好き」というのを各人称で書くと、
J'aime me promener.
Tu aimes te promener.
Il aime se promener.
Nous aimons nous promener.
Vous aimez vous promener.
Ils aiment se promener.
となるわけです。
Re: 代名動詞の不定法(不定詞)について ( No.2 )
日時: 2013/06/26 10:03
名前: Yurika

てふママさん、深夜なのにすみません。Je vous remercie vraimentです。とても的確な御回答に目から鱗という思いです。
特に「〜をしなければならない」という表現は、devoirよりもIl fautのほうが会話教材によるとよく使われるようですね。(実際に現地に行ってみないと分からないとは思いますが)とても参考になりました。ありがとうございました。

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