・assez bienは、bienを多少弱める働きをしています。ですから、これはどちらかというと、bienの範疇に入ります。 très bien>bien>assez bien に順に程度が弱くなります。テストの評価などにも使います。「たいへん良い」>「良い」>「まあまあ良い」という感じですね。
・tropは形容詞を修飾するのに使うなら、trèsを強めたものです。 Elle est très jolie.(彼女はとても可愛い)<Elle est trop jolie.(彼女は可愛すぎる) 単独の副詞として使うなら、beaucoupを強めたものです。 Il mange beaucoup.(彼はたくさん食べる)<Il mange trop.(彼は食べ過ぎだ)
・pas malは程度の場合は以下のようになります。 C'est bien.(それはいい)。<C'est (Ce n'est) pas mal.(それは悪くない) bienは普通想像するより軽いので、pas malのほうがニュアンスが強くなります。 量の場合は以下のようになります。 J'ai pas mal de problèmes.(私はけっこう沢山問題を抱えている)<J'ai beaucoup de problèmes.(私は沢山問題を抱えている)
・pas assez de... は量の表現ですね。assez de...の否定ですから、「十分ではない量の〜」ということになります。例えば、Pas assez de places de stationnement ou trop de voitures?だと、「駐車場所が足りないのか、車が多すぎるのか」という意味になります。
・上の答えによるとC'est pas mal.Ce n'est pas mal.は同じ意味になるのでしょうか? ・assezは辞書によると=enough、十分 というポジティブのイメージなのですがなぜ assez bienではbiemを弱める意味になるのでしょうか?十分に良い(かなり良い)にはならないのですか? ・assez de..はbeaucoup、pas assez de..はpas beaucoup、ということでしょうか?
Re: assez( No.3 )
日時: 2006/02/27 22:33
名前: てふママ
C'est pas mal.とCe n'est pas mal.は同じです。日常語ではしばしばneが省略されますので、意味に違いはありません。
assez de... とbeacoup de... を比べるのも、難しい面があります。イコールであるとも言えるし、そうでないとも言えます。 J'ai assez d'argent.(お金けっこうあるよ)と、J'ai beaucoup d'argent.(お金たくさんあるよ)とは、日本語で考えても、額に差があるかどうかは一概には言えないですよね?フランス語もそれと同じで、ちょっとしたニュアンスの違いなのです。話者の状況によって使い分けることになります。
pas assez de... とpas beaucoup de... にも同じことが言えるでしょう。 Il n'y a pas assez de places de stationnement.(駐車場所が足りない)と、 Il n'y a pas beaucoup de places de stationnement.(駐車場所は多くない)とでは、前者は「足りない」というニュアンスが強く、後者は客観的に「少ない」というニュアンスです。 以上のことを総括すると、assez de... を使うと、心的な相対評価をあらわし、beaucoup de...だと絶対評価という違いでしょうか。