Re: pouvoirの疑問文での提案、可能性、許可の区別の方法は? ( No.1 ) |
- 日時: 2013/07/27 21:39
- 名前: てふママ
- Yurikaさん、こんばんは。
@〜Eまで共通して言えることですが、これらの文は、疑問形ではありませんよね。 疑問文の作り方として、一般には 1) イントネーションのみであらわす。 2) Est-ce queを用いる。 3) 倒置疑問文にする。 の3種類があると習いますが、三者がまったく同じ意味になるかというと、必ずしもそうではないのです。特に1)の場合は、疑問形になっていない分、本当の質問文ではなく、どちらかというと念押しに近いニュアンスになることがほとんどです。
Cを「また後で来てもよいですか?」という意味で使うのなら、おそらくPuis-je revenir plus tard ? / Est-ce que je peux revenir plus tard ? となるでしょう。そして、この2文でしたら、まず「また後で来ましょうか?」の意味にはなりません。 Je peux revenir plus tard ? は申し出というより、やはり可能性のほうなのです。「私は後で来ることができます」なのですが、それをイントネーションで疑問文らしくすることによって「それでいかがですか?」というニュアンスが付加されています。「また後で来ることができますが?」というような感じですね。 Dも同様に、「スーツケースを運ぶお手伝いができますが、いかがですか?」の意味、Eも「いらっしゃいませ、お手伝いすることが可能ですが、いかがですか?」ととらえていただければ、わかりやすいと思います。 Fは、状況がわかりにくい例文です。「メールを送ることが出来るのでしょうか?」と取れますが、間接目的語がないのが少し不思議です。「メールをお送りしてもよろしいでしょうか?」の意味なら、Pourrais-je vous envoyer un email ? とvousが入るでしょうし、これだけですと、意味がよくわからないですね。「Eメールを(あなたに)送りましょうか?」なら、Je peux vous envoyer un email, si vous voulez. とか、Voulez-vous que je vous evoie un email ? などのほうがよいと思います。
結論としては、はっきり質問したいなら、倒置形かEst-ce queを使うこと。提案にしたければ、挙げてくださった例文のようにイントネーションか、またはそれにYurikaさんのお書きになった si vous voulez をつけるのもよいと思います(例えば、Je peux revenir plus tard, si vous voulez.)。
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Re: pouvoirの疑問文での提案、可能性、許可の区別の方法は? ( No.2 ) |
- 日時: 2013/07/27 23:30
- 名前: Yurika
- 夜分遅くありがとうございました。イントネーションのみで表す疑問文は、疑問文というよりも念押しに近いものというのは初めて知りました。ただ、この「今すぐ話せるフランス語」には、日常会話で最も多く使われるのはイントネーション疑問文だとの記述があり、私も以前、パリに行ったときに現地の方にEst-ce queで質問したら中々通じにくかったということがあって、会話ではイントネーション疑問文が主流なのかなと勝手に思っておりました。(私の発音が悪かったのかもしれません)フランス語は奥が深いですね..............(+_+)
提案をする場合は Je peux〜?限定で、Est-ce queと倒置文は「〜できますか?〜してもよろしいですか?」という疑問の意味という解釈にしてよろしいのですよね? 初歩的なことをしつこく訊いてすみません。夜遅いので、本当に手の空いた時間で結構です。<(_ _)>
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Re: pouvoirの疑問文での提案、可能性、許可の区別の方法は? ( No.3 ) |
- 日時: 2013/07/28 00:45
- 名前: てふママ
- すべては、やはり時と場合によるということですから、イントネーションだけで、本当に質問することもありえます。
ただ、事実や予想を確認するための問いには、この形が常に用いられるのは確かです。例えば「あなたは日本人なんでしょう?」と聞く場合にÊtes-vous japonais ? や Est-ce que vous êtes japonais ? は使わないということですね。
日常会話で最も多く使われるのがイントネーション疑問文だというのは本当ですが、それは現実を考えた場合に、純然たる質問文は日常的に少ないからということも言えるでしょう。本当に何か質問したい時は、疑問詞を使う場面が圧倒的に多いでしょう?まったく同じ意味の問いを発する場合にイントネーション疑問文が多いということにはならないと思います。
疑問詞を使った疑問文は、「倒置でもest-ce queでもない疑問文」が日常的には最も多く使われます。 Où habitez-vous ? や Où est-ce que vous habitez ? より、Vous habitez où ? が会話では多いということですね。
ご質問の趣旨に関しては、原則として、<提案をする場合は Je peux〜?限定で、Est-ce queと倒置文は「〜できますか?〜してもよろしいですか?」という疑問の意味>とお考えになってよいと思います。
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Re: pouvoirの疑問文での提案、可能性、許可の区別の方法は? ( No.4 ) |
- 日時: 2013/07/28 08:02
- 名前: Yurika
- てふままさん、詳細な解説をありがとうございます。疑問文も会話ではケースバイケースなんですね。(^_^)
ところで、またついでの質問ですみません。これもTalk Moreからの文なのですが、「メッセージを承りましょうか?」という文が、 “Est-ce que je peux prendre un message?”という風になっているのですが、この文も提案なら冒頭のEst-ce que は必要ないですよね? prendreというのは、飲食物を取るとか頼む、交通機関を使う、道を行く、風呂に入る等、様々な意味に使われる動詞だと思うのですが、 このような表現でも使うことができるのでしょうか? 「電話のフランス語トレーニング(第三書房)」という本には、”Vous voulez laisser un message?”と出ていたのですが、こちらの方が 一般的ではないでしょうか? 何度もすみません。<(_ _)>
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Re: pouvoirの疑問文での提案、可能性、許可の区別の方法は? ( No.5 ) |
- 日時: 2013/07/28 10:27
- 名前: てふママ
- 混乱させてしまうようですが、Est-ce que je peux prendre un message ? も大丈夫ですよ。慣用表現なのでしょうが、Puis-je prendre un message ?とも言います。当然 Je peux prendre un message ?もOKです。確かに、「承りましょうか?」という日本語にぴったりとは言えないでしょうが。
Puis-je sortir maintenant ? というようなはっきりした表現でない場合、許可を求める・可能性・申し出の境目はほとんどないと考えられます。日本語ではずいぶん違いがあるように思えますが、フランス語では「伝言をいただくことが出来ますか?」も「伝言をいただいてもよろしいですか?」も「伝言を承りましょうか?」も、差がないということかとも思います。どちらにしろフランス語では同じ動詞なわけですのでね。やはりすべては状況や前後関係にかかってきますので、個々の文を挙げているとキリがないと思います(笑)
prendreには「受け取る」という意味もありますので、prendre un messageという使い方が出来ます。
メッセージを預かりましょうかと申し出る言い方は、とてもたくさんあります。 Puis-je lui faire un message ? Désirez-vous laisser un message ? Est-ce qu'il y a un message à lui laisser ? Voulez-vous que je prenne un message ? Voulez-vous laisser un message? (おそらくこれが一番一般的でしょう)
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Re: pouvoirの疑問文での提案、可能性、許可の区別の方法は? ( No.6 ) |
- 日時: 2013/07/28 11:32
- 名前: Yurika
- とても丁寧な御回答ありがとうございました。何度も申し訳ありません。でも、質問させて頂いてよかったです。(^v^)
むしろ、許可、可能性、申し出の表現がはっきり分かれている日本語の方が、細かくて難しいのかもしれませんね。 色々勉強になりました。できればこれからもよろしくお願いします。
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