Re: 文の順番 ( No.1 ) |
- 日時: 2015/01/05 21:17
- 名前: てふママ
- はなさん、ようこそ。
1, 2どちらも文法的には正しいのですが、ニュアンスが違います。家に着いたほうに重きを置くのか、テレビを見ていたほうに重きを置くのかによって、変わって来ます。 Quand je suis arrivée à la maison, Marie regardait la télé. ですと、私が家に着いたときに、いったいマリーが何をしていたかを説明したいことになります。
Marie regardait la télé quand je suis arrivée à la maison. ですと、マリーがテレビを見ているときに、いったい何が起こったかがポイントになります。この場合、ふつうは「マリーがテレビを見ているところへ私が家に着いた」と解釈します。
この文に関しては、半過去の方にquandをつけることはしません。同時に起こることを半過去と複合過去を使って構成した場合、複合過去であらわされる瞬間的な出来事のほうにquandをつけます。この場合のquandは、et alors(そしてその時)というようなニュアンスになります。
最初の日本語の「私が家に着いた時、マリーはテレビを見ていた。」に近いのは、1の文のほうですが、フランス語の文としては、2の構成のほうが自然なので、2のほうが多く感じられるのでしょう。
ただし、もし、これが日本語が先にあるのではなく、フランス語の例文として扱われるものなら、2の文も内容的にはあまり自然ではないように思います。説明しにくいのですが、自分が家に帰ってきたのだったら、マリーが直前まで何をしていたのか知りようがないわけですから、前提としてマリーがテレビを見ていた、とするのは、論理的に無理がありそうだからです。客観的な叙述として、「マリーがテレビを見ているところへ彼女の父が帰ってきた」Marie regardait la télé quand son père est rentré. とか、視点が逆の「私がテレビを見ているところへマリーが帰ってきた」Je regardais la télé quand Marie est rentrée. という構成のほうが自然だと思います。
半過去にquandがつかないという意味ではないので、間違えないでくださいね。Quand j'étais à Paris, j'allais au Louvre tous les dimanches. などという文もありますから。
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Re: 文の順番 ( No.2 ) |
- 日時: 2015/01/05 21:56
- 名前: はな
- てふママさま とても丁寧で分かりやすい説明ありがとうございます。
やはりどちらに置くかによってニュアンスが変わるのですね。 すっきりしました。
半過去にQuandが付かない訳ではない事も例文と一緒に覚えたいと思います。
ありがとうございました。 またよろしくお願い致します。
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