Re: 職業などを表す名詞につく冠詞、人称代名詞と指示代名詞の主語 ( No.1 ) |
- 日時: 2015/04/12 14:51
- 名前: てふママ
- Yurikaさん、こんにちは。
ちょっと長くなりますので、2回に分けます。
1. Cに不定冠詞がつくのは、Yurikaさんの最初の解釈、bonという形容詞がついているからです。bonがつくと、professeurは100%名詞だと断定できますから冠詞が必要になります。一方、職業の説明だけをする場合は、Julien est professeur.となります。この場合は、professeurが限りなく形容詞に近いと考えられるので(品詞はあくまで名詞ではありますが)、冠詞がつかないのです。「JulienはXX大学の先生だ」をあらわす場合は、Julien est professeur à l'Université XX. か、Julien est un professeur de l'Université XX. と両方の表現ができます。前者は「XX大学で教師をやっている」、後者は「XX大学の教師(教師はたくさんいるので、その一人)だ」くらいの違いですね。言っている内容は同じですが、冠詞の有無に差があります。
2. ceが主語のときは、多くの方が誤解なさっているのですが、「この(あの/その)人は」と考えるために il との違いがわからなくなるのです。ceはその人を具体的に指すのではなく、その人を取り巻く諸々のことも含める幅の広い主語です。例えばDに質問文をつけてみます。 D Qui a dit cela ? ― C'est mon professeur de Judo. (誰がそれを言ったのですか?―私の柔道の先生です) これをil で答えられないことはおわかりになりますね?主語のceは「彼」そのものではなく、「それを言った人物」です。現在話題の中心をなしている人、というのがceに当たると考えればよいでしょう。 そういう質問がなく、単に人に紹介しているようなケースでも、考え方は「私があなたに紹介しようとしているこちらの方」というような広いニュアンスをceが持っているわけです。これもilは使いません。
|
Re: 職業などを表す名詞につく冠詞、人称代名詞と指示代名詞の主語 ( No.2 ) |
- 日時: 2015/04/12 14:54
- 名前: てふママ
- Fもちょっと広げてみます。
F Regarde cette photo ! ça, c'est mon voisin, il est sympathique et drôle.(この写真見て!これ、お隣さんよ。感じがよいけれど、おかしな人なの)この場合も、çaと言いながら話者が指さしている人物がceです。写真に写っている対象(人)物ですから、「彼」そのものではないのです。そして、mon voisinという情報が既出になりましたから、その後は「彼」そのものの説明としてil est …になります。
基本的に、初めての情報として人を提示するのなら、ceを使って(情報として初めてですから、そもそも男女単複を特定できません)同定し、その人の存在が既知のものとなれば、ilなどで説明するということですね。
|
Re: 職業などを表す名詞につく冠詞、人称代名詞と指示代名詞の主語 ( No.3 ) |
- 日時: 2015/04/12 17:25
- 名前: Yurika
- とても丁寧な解説、本当にありがとうございます。いつも助かっております。(*^_^*)これからもよろしくお願いします。
|