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ジェロンディフ
日時: 2016/04/28 22:01
名前: 山口

こんばんは、お世話になっております。
お時間ありましたら、また教えて頂けますと助かります。

ジェロンディフを勉強中に以下の文をネットで見かけました。

Ce n'est pas en regardant la télé que tu vas réussir le test!

テレビを見なかったらテストに受かるよ。
と全く逆に訳しておりました。
どうもこの場合否定はque以下にかかるようなのですが、これは数学の公式のように決まったルールで、ジェロンディフの時はこうだと覚えるしかないのでしょうか。

手持ちの文法書で調べようにも、どう調べていいのかわからないのですが、この様な用法は他にもあるのでしょうか?

お時間がありましたら宜しくお願いいたします。

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Re: ジェロンディフ ( No.1 )
日時: 2016/04/29 00:43
名前: てふママ

山口さん、こんばんは。

山口さんのおっしゃりたいことは、当初、否定はジェロンディフの部分にかかるのかと思っていたら、そうではなくque以下にかかることがわかった、ということでしょうか?
そうだとすれば、どうもジェロンディフにこだわりすぎていて、文全体の構造がうまく把握できていないのだと思います。

この文の基本構造は、<C'est … que 〜>で、「que以下のことは…だ」という意味になります。例えば、易しい例で言いますと、C'est Paul que je cherche.(私が探しているのはポールだ)が典型的な形です。
これに当てはめれば、Paulの部分がen regardant la téléに変わり、je chercheの部分がtu vas réussir le test!に変わっていることになります。そして、C'estが否定形に変わって、結局は、Ce n'est pas Paul que je cherche.(私が探しているのはポールではない)という文と同じ構造になります。

山口さんがお書きになった文を大直訳してみますと、「君がテストに受かるのは、テレビを見ながら(テレビを見ることによって)ではない」ということになります。それをもっと自然な日本語に直せば、「テレビばっかり見ていると、テストに受からないよ!」となるわけで、元のフランス語として、否定がque以下にかかっているのではありません。否定はあくまでジェロンディフの部分にかかります。ただそのまま訳すと日本語では不自然なので、否定がque以下にかかっているかのように訳すのです。「私が探しているのはポールではない」だとポールを明らかに否定していますが、「私はポールを探しているのではない」という訳し方をすると、否定が「探す」という動詞にかかっているように聞こえますよね?それと同じことなのです。
Re: ジェロンディフ ( No.2 )
日時: 2016/04/29 04:32
名前: 山口

てふママ様

お忙しい中こんなにも早く教えて頂きありがとうございます。

訳しながら、明らかにおかしな文になったので、本当の訳はこうなんだろうなぁと思いながら、全く文法が分かっていませんでした。

なるほど!書いて下さった解説を読んで納得出来ました。
本当に素晴らしい解説で、心より感謝しております。
文法も本を読んで一通りはやった(理解できいませんが)つもりになっていましたが、本当にまだまだで、実践で使えないんだと今回また改めて実感しました。

地道にフランス語学習続けていきます。
本当にありがとうございました。
また宜しくお願い致します。


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