笑えるフランス語

街やWebで見かけた困ったフランス語をご紹介
笑えることが少なくなることを願って…

紅茶はどこ? 2005年02月14日(月)

  【Royale Montagne ロイヤルモンターニュ フランス語で「紅茶の山」】

今日はバレンタインデーだから、どこでもチョコレートの話題が花盛り。昨夜友人とチャットをしていて知ったチョコレートの名前がこれ。

まず、どこからツッコミを入れようかと迷うほど、ネタ満載のネーミングである(笑)《Royale Montagne》は、語順が逆!正しくは、《Montagne Royale》。そして、発音は「モンターニュ ロワイヤル」であって、「ロイヤル」とは読まない。さらに、Montagne Royaleだったとしても、意味は「王の山」であり、どこをどう探しても「紅茶の」というニュアンスは含まれていない。

小樽(オタル)をもじってLe TAO(ルタオ)としたという店名が、素晴らしく洒落ているだけに、商品のネーミングがいい加減なのは、まことに残念!

ちなみに、カナダのフランス語圏の町、モントリオール(フランス語名称では、モンレアル Montréal)の語源は《montagne royale》なのだそうだ。

http://www.letao.jp/item.shtml?id=557b7cb0674062d41c889ba08f167e27&cid=6c96e9a68591d5f4b6010e807b6a39e0
↑バレンタインデー限定ページかも知れません。
 

これだけ宣伝しているのだから… 2005年02月05日(土)

  【ボンキャフェ・ナパ・ドンセイヌ 89.42.12 Bon café n'a pas d'enseigne「良いカフェに名前はいらない」】

バレンタインデー間近な時期になり、TVではチョコレート情報をいろいろやっている。そこで紹介されていたお店の名前(通称『ボンキャフェ』または『89.42.12』だそうだ)。カタカナで紹介されていたので、「ボンキャフェ・ナパまではわかるけれど、ドンセイヌって何さ?」と夫と顔を見合わせ、早速Webで検索してみたら、あった。あー、これかー!(笑)

「ドンセイヌ」はないだろー!それじゃ意味がわからない訳だ。表記するなら「ダンセーニュ」。「ダン」の部分は確かに「ドン」に近く聞こえるけれども、それでも「ドン」ではなく、「ダン」のこもった音である。そして「セイヌ」の部分は明らかな間違いが2つ含まれている。フランス語には基本的には二重母音がないので、「セイ」とはならず「セー」である。そして、gneのスペルは「ヌ」ではなく、「ニュ」と読むのが正しい。

意味はまあほぼ合っている。正確には「良いカフェには看板がいらない」。ちなみに、これの元となっている諺は、"À bon vin point d'enseigne."(ア ボン ヴァン ポワン ダンセーニュ)「よいワインには看板はいらない」である。

http://store.yahoo.co.jp/sweets-patisserie/bonc.html
 

なぜ気づかない??? 2005年02月04日(金)

  【Copain Copine 有楽町コパン・コパン(韓国家庭料理)】

正しい読み方は「コパン・コピーヌ」。フランス語の質問をメールでいただいた折に、ちょっと検索をしていて見つけたお店。まあ、フランス語だとはどこにも書いてないが(笑)

綴りが違っても発音が同じになる場合はもちろんあるが、この場合は明らかに発音が異なる。"Copain"は「コパン」で正しいが、"Copine"は「コピーヌ」だ。両方とも「仲間」「友だち」の意味で、前者が男性を指し、後者が女性を指す。

名づけた人は、「コパン」という単語を重ねると可愛らしいイメージになると思って考案したのだろうが、それならば"Copain Copain"にしなくては。

http://www.negishi.co.jp/copaintenpo.html

ちなみに、フランスの有名服飾ブランド"cop. copine"(コップ・コピーヌ)も同じ意味で、"cop."は"copain"の省略表現。

http://www.cop-copine.com/
 


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