笑えるフランス語

街やWebで見かけた困ったフランス語をご紹介
笑えることが少なくなることを願って…

住みたくないなぁ… 2005年03月30日(水)

  【コンセボール21多摩 フランス語で「構想を抱く」という意味です】
【エスティメール21多摩 フランス語で「高く評価する」という意味です】

マンションの名前にはしばしばフランス語が使われる。しかし発音間違いが極めて多い。今回取り上げるのも発音の問題である。サイトにはフランス語のつづり字が書かれていないので、100%の自信を持って言うわけではないが、「コンセボール」とか「エスティメール」という発音はフランス語には存在しない(少なくとも、説明にある意味では)。

「コンセボール」はおそらく"concevoir"だろう。確かにこの単語は「構想を抱く」という意味だが、発音は「コンスヴォワール」。百歩譲っても「コンスボワール」だ。
「エスティメール」のほうは、"estimer"で間違いないだろう。正しい発音は「エスティメ」だ。

いずれも動詞の原形(正確には「不定詞」と言う)であるが、フランス語では-erで終わる動詞の場合は、最後の"r"を発音しないのが決まりなのだ。

http://www.asahi-lv.co.jp/tama/index_area.html
 

マシン翻訳は使うなって! 2005年03月21日(月)

  【“ラ・カネルール・デ・ラ・フェ”。フランス語で「妖精のフルート」という意味です。】

ケーキの名前なのだが、まず「デ・ラ・フェ」の部分はよくある発音間違いで、「ド・ラ・フェ」が正しい。そして「カネルール」のところで???とわからなくなってしまった。そんな単語知らないぞ!フルートなら"flûte"(フリュット)だし、フルートの別称や色々な楽器の名前を探してみたけれど、該当するものがない。発音から近そうなスペルの単語もあたってみたが、それらしいものが見つからない。

そこで、はたと思い当たった。試しに英語の"fairy flute"という言葉を英→仏のマシン翻訳にかけてみた。ビンゴ!!!

"cannelure"という単語を翻訳機は吐き出してくれたのだ。ただし、ただしですよ、この単語には楽器の「フルート」の意味はまったくないのだ!英語の"flute"には「(柱やネジなどの)縦溝」という意味もあり、フランス語訳はこちらの意味を翻訳した結果だったわけだ。

つまり日→英→仏の翻訳を重ねて"la cannelure de la fée"というスペルに行き着いたに違いないが、これでは「妖精の溝」だ(笑)しかもこれを正しい発音表記にすると「ラ・カヌリュール・ド・ラ・フェ」である。「カネルール」ではない!

「妖精のフルート」ならば、"la flûte de la fée"としなくては。せっかく凝った名前にしたのに、ワケワカランことになってしまったね。

http://www.huistenbosch.co.jp/event/now/shop.html
 


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