笑えるフランス語

街やWebで見かけた困ったフランス語をご紹介
笑えることが少なくなることを願って…

どうにも我慢ができない 2012年12月26日(水)

  【Les Misérables レ・ミゼラブル】

このところ、テレビをちょっとかけていれば必ず1日数回は見かける世界的大ヒットとなったミュージカル映画の予告篇。この予告篇の最後に、「レ・ミゼラブル」というタイトルのナレーションが流れるが、それを耳にするたびに気分が悪くなる。厳密に言えば、笑えるフランス語ではない。

カタカナ表記としては「レ・ミゼラブル」は間違ってはいないが、「ミ」にアクセントを置いたカタカタ読みと、フランス語の実際の発音はまったく異なるのだ。

原作が、フランス19世紀の文豪ヴィクトル・ユゴーの小説だとはいえ、アメリカ・ブロードウェイ・ミュージカルを映画化したものであるから、英語の発音に近いのは仕方ないのとも言える。文句は日本に言うのではなく、フランス語の発音を英語式に変えてしまったアメリカに言うべきかも知れない。

フランス語の発音に従えば、「レ・ミゼラーブル」と「ラ」の部分がわずかに長いのだ。この発音で昔から親しんできたタイトルだから、「レ・ミゼラブル」と聞くと、本当にがっかりしてしまう。

元々ミュージカルは好きではないし、英語で演じられるLes Misérablesなど観たくないので、おそらくいくら絶賛されても観に行かないだろう。
 


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