笑えるフランス語

街やWebで見かけた困ったフランス語をご紹介
笑えることが少なくなることを願って…

ウチの子には買わないぞ! 2013年11月04日(月)

  【BonBon Copine ボンボン コピーヌ】

お知らせ頂いた情報である。結構有名な方がプロデュースなさったペット用品ブランド名。この方のブログには「Bonはボンジュールとかに使われる“ボン”で 良いとか素敵といった意味!Copineコピーヌは仲間って意味!」と書かれていて、はっきりとフランス語だとの説明がある。

言葉の説明としては間違ってはいないが、問題は組み合わせだ。copineは女性の「友だち、仲間」の意味であり、文法的には女性名詞。一方、bonは「良い、すぐれた」といった意味の形容詞で、このスペルだと男性形なのである。だから、bonがcopineを形容することは決してあり得ない。ちゃんと形容詞を女性形にするなら、bonne copine(ボンヌ コピーヌ)としなければならない。しかし、これで繰り返し言葉にすると「ボンヌボンヌ コピーヌ」となり、いかにも語呂が悪い。おそらく、言葉の響きだけで文法のことなど全く無視してつけられた名前なのだろう。

またbonには、「よし!」といった間投詞としての用法もある。それならば変化はせずbonのままだが、そうするとcopineの方が浮いてしまい、意味が繋がらなくなる。いずれにせよ、意味不明のブランド名なのである。

それともう一点、ブランドのロゴは«Bon Bon Copine»となっているが、プロデユーサーさんのブログや、HPのあちこちに«BonBon Copine»と、Bonを繋げて書いてある箇所が多々見られる。まあBの文字が2箇所とも大文字になっているので、間違われることは少ないだろうが、実際に«bonbon»というスペルの単語もあるのだ。これは「ボンボン」つまり「キャンディー」の意味なので、ますますもって可笑しなことになる。

ウチのワンコに何かを買って、このロゴがついていたら、本当に恥ずかしいので、絶対に買わない!

http://www.bonbon-copine.com/(ショップのサイト)
http://ameblo.jp/bonbon-rina/entry-11354866342.html(プロデューサーさんのブログ)
 


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