笑えるフランス語

街やWebで見かけた困ったフランス語をご紹介
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存在理由があるのか? 2006年02月16日(木)

  【LAISON DETRE/レイゾンデイト コンセプトは「存在理由…」】

ヴィジュアル系バンドの名前だ。固有名詞だから、どうもじろうと勝手だろうし、オフィシャルサイトを見ても、バンド名がフランス語に由来しているとは書かれていないから、構わないと言えば構わない。それでも、バンドのコンセプトが「存在理由」とくれば、明らかにフランス語の借用であることがわかり、私としてはつい文句のひとつも言いたくなるのだ。

「存在理由」という意味のフランス語は、"raison d'être"と書く。頭の文字はLではなくRが正しい。"d'être"の部分は、もともとdeとêtreという2単語が省略されたものなので、省略記号「'」が必須である。êtreの記号が省かれているのは、大文字だから、ありうることだ。

そして、もうひとつの問題は読み方。「レゾン デートル」とするのが正しい。「レイゾン」とか「デイトル」などと「イ」の音が入るのは間違い。最後の「ル」の音は、実際に発音すれば、微かにしか聞こえないが、それでも「ト」まででやめてしまうのは明らかな間違い。

http://www.visunavi.com/artist/preview.php?id=1061
 


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