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フランス語に限らずフランスやフランス文化について、ちょっと面白い話や、
あまり知られていない情報をアトランダムにご紹介します。
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『ハリー・ポッターと賢者の石』フランス語版
2004年07月01日(木)
この大人気小説の仏訳が面白い。そもそもフランス人は言葉遊びが大好きなのだが、この作品においても、ウィットに富んだ表現がそこかしこに見られるのだ。オリジナルの英語版と比べてみると、文を省いたり書き足したり、かなり自由に翻訳している。語呂合わせの妙は例えば「組分け帽子」という章題にもうかがえる。原文では"The Sorting Hat"つまり単に「分類する帽子」の意味で味も素っ気もないが、仏訳では"Le Choixpeau Magique"(ショワポー・マジィク)と訳されている。実はフランス語には"choixpeau"という語は存在せず、これは"chapeau"(シャポー=帽子)という語に"choix"(ショワ=選ぶこと)というニュアンスを付け加えた造語なのだ。何とも洒落ているではないか。私が翻訳者だったとして、仏語版から訳すとしたら、「魔法の選ぼうし」とでも訳そうか(笑)
(投稿日時不明)
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