つまみ食い

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“冬”とは? 2005年10月06日(木)

  日本語で「冬」と言ったら、通常太陽暦で、12・1・2月のことと誰もが思う。けれども、天文学上の「冬」は、冬至から春分まで、つまり12月22日頃から3月21日頃までを指すのだそうだ。
さて、フランス語で"hiver"(冬)と言った場合は、明らかにこの天文学上の定義が一般にも浸透している。試しに子供向けの仏仏辞典(日本で言う国語辞典のようなもの)をひいてみても、"la plus froide des 4 saisons, du 22 décembre au 21 mars"(四季のうち最も寒い季節、12月22日から3月21日)と説明がなされている。
日本語の感覚では、同じ年内で秋の次に冬がくると普通思うわけだが、フランスでは12月中の冬は10日間ほどしかないので、だいたい冬と言えば1〜3月という感覚になる。
これは、なにか出来事のあった年を調べているときに勘違いしやすい。例えば「2000年の冬に…」と書かれていた場合、日本語的感覚で読んでしまうと、2000年の12月かと思うが、そうではなく、2000年の1〜3月なのだ。

(2005.10.6)
 


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