笑えるフランス語

街やWebで見かけた困ったフランス語をご紹介
笑えることが少なくなることを願って…

日本がターゲット! 2012年08月14日(火)

  【Saint-Valentin セント・ヴァレンタイン村】

お知らせいただいたネタである。有名な日本のフランス旅行ガイドブックにこの村の紹介があるそうだ。フランスの村であるから、当然「セント・ヴァレンタイン」という英語読み(しかも英語のスペルはSaint Valentineだから、1文字違う)は正しくはなく、「サン・ヴァランタン」と発音すべきだ。

ところが調べてみて驚いた。日本郵便のサイトに「セント・ヴァレンタイン村に“愛”を誓おう!キャンペーン」というページがあるのだ。これはもう「サン・ヴァランタン」と発音しては、日本人には何のことだかわからないために、よく知られている「セント・ヴァレンタイン」という英語読みにすることを、日仏で取り決めてあるに違いない。

さらにびっくりするのは、この村の公式サイトである。「日本事務局へのお問い合わせサイト」「日本人担当者が綴る、村の案内ブログ掲載中」という日本語のバナーがあるのだ。この村は観光収入のほとんどを日本人のカップルに依存しているものと思われる。観光客を呼ぶためなら、正しいフランス語読みを英語読みにされても構わないという姿勢のようだ。事実、このブログでも日本人スタッフが「ヴァレンタイン村」という読み方で村を紹介している。こうなれば、我々ごときが目くじら立てても仕方ないのかも知れないが、フランス語を大事にしないなんて、フランスらしくないなあ。せめてどこかに「正式にはサン・ヴァランタンと発音します」くらいのことは書いておいて欲しいというのが、投稿者さんと私との共通の意見だ。

http://www.post.japanpost.jp/whats_new/2012/0116_01.html(日本郵便)

http://www.village-saint-valentin.com/saint-valentin(村の公式サイト)
 


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