笑えるフランス語

街やWebで見かけた困ったフランス語をご紹介
笑えることが少なくなることを願って…

deをつけりゃいいってものではない 2012年08月15日(水)

  【Curry de beef カリー・ド・ビーフ】
【Curry de pork カリー・ド・ポーク】
【Hash de beef ハッシュ・ド・ビーフ】

こちらも投稿によるネタ。成城学園近くにあるカレー屋さんのメニューだそうである。「○○ de XX」というのは確かにフランス語の表現で(スペイン語にもあるが、発音は「デ」なので、「ド」ならフランス語的にしたと考えてよいだろう)「XXの○○」という意味である。

だが、この料理名は、最初の2つは英仏ごちゃ混ぜ。正しいフランス語なら「ビーフカレー」は、Curry de bœuf(キュリ ド ブフ)、「ポークカレー」は、Curry de porc(キュリ ド ポール)となる。

3つ目は更に恥ずかしい。「ハヤシライス」の「ハヤシ」のことだが、英語ですらないのだ。英語ではHashed beef(ハッシュド ビーフ)である。deを独立させてしまうのは、いくらなんでもひどい。フランス語には、似た言葉にhaché de bœuf(アシェ ド ブフ)というのがあるが、これは牛挽肉のことである。

フランス語でない単語をdeでつないでしまうこの手の例はいくらでもあるが、あまりカッコイイものではない。
 


- Web Diary UpVersion ver 1.30 -