笑えるフランス語

街やWebで見かけた困ったフランス語をご紹介
笑えることが少なくなることを願って…

初の投稿ネタ!(k_noireさん提供) 2004年09月20日(月)

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【lu cafe de derrière 西麻布ドゥリエール】

証拠写真とともにネタを送っていただいた(笑)喫茶店の名前だそうだ。luは明らかにleの間違い。フランス語では、leを「ル」と発音するのだが、ローマ字感覚でluとつづり字を間違ってしまうのだろう。大事な冠詞なのだから、おろそかにしてもらいたくない。しかも発音が「ドゥリエール」?正しくは「デリエール」ですよ。

http://www.derriere.co.jp/
お店は上記の姉妹店。背景に写っている店の日除けを見ると、《RUELLE DE DERRIÈRE》と書かれている。「裏小路」といった意味である。ruelleが「小路」、de derrièreが「裏側の」という意味なので、これなら可笑しくはない。
http://www.derriere.co.jp/shop.html
しかし、こちらを見ると、あーあ「ルエル・ド・ドゥリエール」となっている、トホホ…正しい発音は「リュエル・ド・デリエール」ですよー!「フレンチシノア」などという英仏混在の奇妙な表現も使ってあるし、この会社の人の言語感覚はいったいどうなっているのだろう。送っていただいた写真でも、caféのアクサンがついたりつかなかったり、まちまちだし…

さて、実はもうひとつ大問題がある。derrièreだけを取り出して店の名前と称するのは、私の考えでは信じがたい暴挙だ!だって、derrièreだけだと、名詞では「お尻」という意味だもの!この単語は前置詞として使う場合は「〜の後ろに」という意味だが、店の名前として掲げるのなら、真っ先に名詞のほうの意味が頭をよぎる。8月23日のネタに挙げた《Au petit Coin》がもし隣にあったら、相当笑える眺めだろう。
 


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