笑えるフランス語

街やWebで見かけた困ったフランス語をご紹介
笑えることが少なくなることを願って…

マシン翻訳は使うなって! 2005年03月21日(月)

  【“ラ・カネルール・デ・ラ・フェ”。フランス語で「妖精のフルート」という意味です。】

ケーキの名前なのだが、まず「デ・ラ・フェ」の部分はよくある発音間違いで、「ド・ラ・フェ」が正しい。そして「カネルール」のところで???とわからなくなってしまった。そんな単語知らないぞ!フルートなら"flûte"(フリュット)だし、フルートの別称や色々な楽器の名前を探してみたけれど、該当するものがない。発音から近そうなスペルの単語もあたってみたが、それらしいものが見つからない。

そこで、はたと思い当たった。試しに英語の"fairy flute"という言葉を英→仏のマシン翻訳にかけてみた。ビンゴ!!!

"cannelure"という単語を翻訳機は吐き出してくれたのだ。ただし、ただしですよ、この単語には楽器の「フルート」の意味はまったくないのだ!英語の"flute"には「(柱やネジなどの)縦溝」という意味もあり、フランス語訳はこちらの意味を翻訳した結果だったわけだ。

つまり日→英→仏の翻訳を重ねて"la cannelure de la fée"というスペルに行き着いたに違いないが、これでは「妖精の溝」だ(笑)しかもこれを正しい発音表記にすると「ラ・カヌリュール・ド・ラ・フェ」である。「カネルール」ではない!

「妖精のフルート」ならば、"la flûte de la fée"としなくては。せっかく凝った名前にしたのに、ワケワカランことになってしまったね。

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