笑えるフランス語

街やWebで見かけた困ったフランス語をご紹介
笑えることが少なくなることを願って…

品詞が… 2008年11月16日(日)

  【「白のパケ」 パケは昔からあるお菓子でフランス語のPAQUET(包むという意味)からきています。】

重箱の隅をつつくような指摘かも知れないが、どうも日本人は、単語の品詞に関して意識が低いように思う。paquetは、「包み」という名詞であり、「包む」という動詞ではないのである。同じ語源からきている名詞と動詞という組み合わせは多くあるが、paquetの場合はそうではない。「包む」という動詞はpaquetと似ても似つかないenvelopper(アンヴロペ)という単語だ。

http://www.bellunafoods.com/belluna/7.1/A-048-22/
 

レベッカの宿題 2008年09月20日(土)

  【謎の巻き舌系家庭教師】

フランス語関係の仲間内では、もう1年以上も前から話題になっているGOLDEN EGGSの動画「レベッカの宿題」。
http://vision.ameba.jp/watch.do?movie=694496
これが、今朝の「王様のブランチ」で紹介されていたのだが、登場人物のミシェルを「謎の巻き舌系家庭教師」とするテロップが出ていた。この「巻き舌」は明らかな間違い。

動画は、特徴あるフランス語の"r"の音を、オーバーに発音しているのが可笑しいだが、この音は決して「巻き舌」ではないのだ。正しく"r"の音を出すには、舌先を下の歯の裏側につけて、下の根元を持ち上げ気味にして、勢い良く息を出す。この時に舌先の位置が動いてはいけない。"l"(エル)のように上の歯の裏あたりまで舌先を伸ばす音とも違い、英語などの"r"のように、舌先がどこにもつかず、舌先を上に巻くようにして発音するのとも違う。

もちろん日本語には、このような音は存在しないから、説明が難しいのであろうが、巻き舌では、英語やイタリア語、スペイン語訛りのフランス語になってしまう。
 

大メーカーなのに… 2008年06月22日(日)

  【Café de Paris 〜Eclat de Fruits〜 カフェ・ド・パリ〜エクラ・ド・フルーツ〜】

有名なワインメーカーの新商品。電車内の広告で見かけて、これはまずいだろ〜!と思った。特設サイトではさすがに、〈エクラとは「輝き・きらめき」を意味するフランス語です〉としか書かれていない。「フルーツ」がフランス語読みでないことを承知なのだろう。それでも、「カフェ・ド・パリ」と「エクラ・ド」までは正しいフランス語読みになっているのに、Fruitsだけ英語読みにしているのは、どう考えても無茶な気がする。フランス語読みでは「フリュイ」が正しい。「エクラ・ド・フリュイ」では発音しにくく、名前が浸透しにくいという判断なのだろうが、どうにも気持ちが悪い。

http://www.mercian.co.jp/cafedeparis/eclat/index.html
 

ずれてますよ! 2007年05月13日(日)

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【Azalée dór アザレ・ドール】

たまたま前を通りかかったマンションの名前であるが、スペルが大間違い。写真では光ってしまって、わかりにくいのだが、よく見てほしい。oの上に記号がついている。正しくは、《Azalée d'or》と、dとorの間にアポストロフィをつけなくてはならない。dórという1単語は存在しないし、oの上にこの形の記号がつくこともないのだ。

「金色のつつじ」の意味なので、名前としては別におかしくはないが、ちょっとのことで変な名前になってしまった(^^;;

フランス語を知らない人に、《d'or》と《dór》との違いを認識せよといっても無理な話なのかも知れないが…
 

通じません 2007年02月04日(日)

  【Les Bonnes Épices ボンエピセ】

レストランの名前だが、見事に規則を無視した発音間違いの例。
Les Bonnes Épicesをすべて読むと「レ ボンヌゼピス」が正しい。「レ」は冠詞なので、カタカナにしたときにわずらわしいから省いてしまったもので、これは構わないだろう。

"Bonnes"は「ボンヌ」であって「ボン」ではないが、「ヌ」が極めて軽い音なので、聞き取れない場合もあるだろう。けれども、"Épices"は「エピス」であって、「エピセ」とは絶対に読まない。しかも"Bonnes"と"Épices"が並ぶと、発音されなかったBonnesの最後のsが隣の音とくっつき、「ゼ」の音が出るようになるのだ。

確かに「ボンヌゼピス」じゃ、レストランの名前として語呂が悪すぎるけれど、あまりにフランス語を崩してしまうのもなあ…

ちなみにBonnes Épicesは「美味しいスパイス」の意味。

http://www.asamabiyori.com/valentine2005/index.html (ページ下部)
 

発音しにくいのかなぁ… 2007年02月03日(土)

  【acteur アクチュール】

非常に有名な映画雑誌で、内容も優れているのだが、前々からこのタイトルだけは、どうも気になる。この単語は私の知る限り、英語にはないので、フランス語のacteur(俳優)と考えてよいだろう。それならば読み方は「アクトゥール」である。含まれる「ウ」の音は日本語の「ウ」より口を広く開けるので、「アクテール」とか「アクタール」と聞こえる場合もあるかも知れないが、絶対に「アクチュール」とは聞こえない。「チュール」と「トゥール」とでは、フランス語ではまったく違う発音で、スペルも異なる。

http://www.kinejun.com/acteur/index.html
 

存在理由があるのか? 2006年02月16日(木)

  【LAISON DETRE/レイゾンデイト コンセプトは「存在理由…」】

ヴィジュアル系バンドの名前だ。固有名詞だから、どうもじろうと勝手だろうし、オフィシャルサイトを見ても、バンド名がフランス語に由来しているとは書かれていないから、構わないと言えば構わない。それでも、バンドのコンセプトが「存在理由」とくれば、明らかにフランス語の借用であることがわかり、私としてはつい文句のひとつも言いたくなるのだ。

「存在理由」という意味のフランス語は、"raison d'être"と書く。頭の文字はLではなくRが正しい。"d'être"の部分は、もともとdeとêtreという2単語が省略されたものなので、省略記号「'」が必須である。êtreの記号が省かれているのは、大文字だから、ありうることだ。

そして、もうひとつの問題は読み方。「レゾン デートル」とするのが正しい。「レイゾン」とか「デイトル」などと「イ」の音が入るのは間違い。最後の「ル」の音は、実際に発音すれば、微かにしか聞こえないが、それでも「ト」まででやめてしまうのは明らかな間違い。

http://www.visunavi.com/artist/preview.php?id=1061
 

さあ、シーズンだ!(笑) 2006年01月26日(木)

  【『プチタッセショコラ』フランス語で「小さなカップ」を意味するプチタッセ。】

バレンタインが近づくと、チョコレートが出回り、またぞろ笑えるフランス語のお出ましだ。

「小さなカップ」は、«petite tasse»と書く。この読み方は決して「プチタッセ」ではなく、「プティット タス」である。「プチットタス」でもよいが、「プチ」はまずい。「プチ」と読むのは«petit»というスペルだ。以前も書いたと思うが、フランス語では語末のeの文字には音がないので、«tasse»は決して「タッセ」とは読まない。こんなのは、初級レベルの間違いなので、どうにかしてもらいたい!せっかく素敵なチョコレートなのに…

http://www.marui-imai.co.jp/sapporo/s_lh_aft-t/s_lh_aft-t_5.html
(中段の説明文)
 

クリスマス定番の間違い 2005年12月23日(金)

  【ブッシュ・ド・ノエル・ア・ラ・グラッセ  意味はフランス語で「クリスマスの薪」、グラッセはアイスのことです】

毎年クリスマスが近づくと「ブッシュ・ド・ノエル」というケーキ名が巷に氾濫する。スペルは《bûche de Noël》で、発音表記は「ビュッシュ・ド・ノエル」とすべきだ。正しく「ビュッシュ」と書いてある場合もあるが、発音しにくいせいか「ブッシュ」が圧倒的だ。たまに、「ビッシュ」と書かれているものも見かけるが、「ブッシュ」よりま原音に近いので、まだこちらのほうがましだ。

そして、「グラッセ」はアイスのことではない。アイスなら「グラス」だ。《glace》と書く。「マロングラッセ」などに使われている「グラッセ」は、《glacé》というスペルだし、名詞ではないので、「ア・ラ・グラッセ」という言い方は存在しない。

つまり、このケーキの名を正しい発音に近い表記にするなら、「ビュッシュ・ド・ノエル・ア・ラ・グラス」となるはずだ。

http://auction.woman.excite.co.jp/pitem/41565308
 

仕方ないのかなぁ… 2005年09月18日(日)

  【Petite BelleMaison プチベルメゾン】

私のところにもある有名な通販会社の雑誌。
綴りは正しいけれども、"petite"の発音は「プチ」ではなく、「プティット」だ(百歩譲って「プチット」)。「プチ」と書けるのは、"petit"という綴りでなくてはならない。

今やなんでもかんでも「小さい」とか「かわいらしい」とか「ちょっとした」という意味で「プチ」が使われているので、それに倣ったものだろう。けれども、「形容詞の性数変化」という約束事があるフランス語では、"petit"と"petite"とは厳密に発音し分けなければならない。

確かに「プティットベルメゾン」じゃ、言いにくいので、短くしてしまったのだろうが…
"Seven Stars"というタバコがカタカナでは「セブンスター」となるのと同じ発想かな?「セブンスターズ」では商品名として語呂が悪いと思うのだろう。

http://www.bellne.com/pc/special/petite/petite_top.htm
 


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